初めてのムービングライト
この記事は初めてムービングライトをご購入されるご予定の方向けです。
裏方屋ドットコムには、様々な方がムービングライトに関するお問い合わせをくださり、ご検討され、ご購入くださっています。
裏方屋で取り扱っているムービングライトは全部で約600機種。扱っているムービングライトのメーカー数だけでも20社以上。各社それぞれ10~30機種のラインナップとなっています。
限られた予算の中で、数多あるムービングライトの中から自分にぴったりな機材を選ぶことは簡単ではありません。
社員やフリーさんを何人も抱えている会社さん
起業したばかりで、さらなるゴールに向けて未来予想図を描いている方
今はフリーだけどいつかは気心知れた仲間たちと一緒に会社を立ち上げたいと計画し夢に満ち溢れている方
学園祭に向けて、ムービングライトを使ってかっこいいエフェクトを作ってみたいと考えている学生さん
授業の教材としてムービングライトを使って、学生にもっと力をつけてもらいたいと考えている先生方
それぞれの方に、使う場所、使い方、色々な事情があって機材を絞り込む事と思います。
今回は、機材選定をするときの重要事項を、今まで裏方屋をご利用くださった方々の経験を元にまとめてみましたので、是非ともご検討の際、参考にしてみてください。
もちろん、相談したい、悩んでいる、自分の決定に自信が持てない、予算とやりたい事の折り合いがどうしてもつかない、
そんな時は、いつでもどこからでも24/7/365 Openの裏方屋ドットコムにお気軽にご連絡ください。
フレンドリーなスタッフが、皆さんのお悩み解決に奮闘いたします!
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使用現場のタイプを明確に
まず、どの現場や施設で使われるのかを明確にしましょう。
コンサートホール、オペラ、演劇、コンサートツアー、クラブ、建築照明等でムービングライトが採用されることが増えてきた昨今、それに合わせ数多くのメーカーがそれぞれの現場に合わせた種類豊富なムービングライトを開発・製造しています。
どの機能に、どういう意味があるか
重視すべき機能がはっきりしましたね。それでは、その機能を満たしている機材を探しだしましょう。
でもその前に。
自分が重視したい機能の他にも、ムービングライトの購入の際には一般的に重視されている、誰もが検討すべきことがいくつかあります。
裏方屋が多くのお客様やお付き合いのある会社さんにお聞きしたところによると、国内ユーザーさんが重視としている機能は一般的に
- 重さ
- 明るさ
- ズーム角度
次いで、光源タイプ、電圧、演色性、ノイズレベルとのことでした。
「1位は重さなの?」とお思いですか?
なぜこれらが重視されているのか、また、その機能のポイントは何かをご説明します。
重さ
重さが重要視されるのは、仕込み・ばらし作業の簡素化、慢性的な腰痛、怪我の回避、が主な理由です。
軽ければ軽いに越したことはないですが、一般的に、防滴対応機材や、静かさを重視するために大型のヒートシンクが搭載されている機材は、重たくなる傾向にあります。
光源タイプ
LEDが最も求められている現在。ホワイトLEDとマルチカラーLEDの2種類が人気です。
昨今ではレーザー光源も登場し、テクノロジーの進化に合わせて光源タイプは変わっていくのだと肌で感じているのではないでしょうか。
ハロゲンやMSRタイプのランプは電球交換代を考えるとコスパが悪いとお考えの方が多いです。
ただしLEDは「ある程度の使用時間をすぎると明るさが新品時より約30%軽減される」ということを覚えておくことも大切です。
LEDの修理やメンテナンスは、ハロゲンやMSRタイプのものより高額になることが多いです。
電圧
ムービングライトの大半は海外製です。ユニバーサル電圧対応機材が多いとはいえ、200V以上対応のみのハイパワーなものもあります。劇場ですと200V対応コンセントが用意されているところが多いですが、それ以外の場所ですと、100Vのみというのが大半です。適応電圧を事前に知っておくことはとても大切なことです。
演色性(CRI)
使用現場によってはとても大切になってくる機能です。
演劇、ダンス、オペラ、ミュージカル現場で人肌やセットにライトが当たる場合、CRI数値が高いものが好まれます。撮影スタジオだと、高CRIはもちろんのこと、カメラ対応の+/-グリーン機能があるのかないのかも重要な決め手になってきます。
ノイズレベル
屋外での公演やフェスではほぼほぼ考慮されない要素ですが、市民ホール、講堂への常設設備、コンサートホール、演劇、オペラ現場などノイズが問題になりうる公演の場合には、ムービングライトの、特にファンから出るノイズレベルや、ファン制御機能の有無を確認することは必須です。
最後に金額
ここまでを踏まえて、自分が機材を探す時には何に着目すればよいかがわかりましたね
- 自分はムービングライトをどういう現場でどんなふうに使うかをよく考える
- どの機能を一番重視するべきかを理解する
ムービングライトの相場感
ムービングの価格帯は、ピンキリです。数万円のものから、数百万円
そこで、裏方屋では大きく4つの価格帯にわけました。
- ¥ 25万円以下
- ¥¥ 25~50万円
- ¥¥¥ 50~100万
- ¥¥¥¥ 100万円以上
比較一覧表の一番右に価格帯を記載していますので、機材選びの際には参考になさってください。
比較一覧表は各メーカーのページに置いてあります。
高価・安価はどう決まる?
機材の価格は、どのような機能を求めるかで変わります。
- カッターやスポット機能があるムービングライトは高額
- ビームのみ、ウオッシュ、エフェクト、リニア・バータイプは中間から安価
また、メーカーの国によっても変わります。
一般的に
- ヨーロッパや米国のブランドメーカーは高額
- 中国ブランドは比較的安価
※昨今では為替の変動による製造メーカー側での価格変更が多くなっています。
また、急激な円安が続いていますので、問い合わせるまで「今の日本円での値段」はわからない、という事も起きています。
参考程度にお考えください。
日本には「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安い物=粗悪品、という考え方が根強くあります。
が、一概にそうとは言えないと裏方屋では考えています。
予算には限界があり、誰もが有名ブランドの高額で全てを網羅した高機能な機材ばかりを持つ必要はないからです。
だからこそ、使う場所、使い方によって譲れないポイントを絞り込んで予算を割り振ることが大切です。
今回の内容のまとめ
はじめてのムービングライトを買う時には
- 自分がどういう現場を多くやるのか考え、必要な機能がなにかを絞り込む!
- その機能を有する機材はどれかを探し出す(比較一覧表をぜひ活用してくださいね)!
- ブランド名だけにとらわれない。限られた予算をどう使うかを決める!
会場の規模、やりたい事、ご予算、などが具体的であればあるほど、現実的なお返事ができると思います!
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次回
次回の特集記事では、予算に関して深掘りします。
限られた予算をどのように使うのが良いか、裏方屋がこれまでの経験を活かしてシミュレートしてみました。
会社立ち上げの1年目は何にお金を使うべき?
ムービングライトを購入するなら5年目?10年目?15年目?
年商いくらぐらいを目安にするのが良い?
そんなことを具体的に想定したシミュレーションの記事になる予定です。
お楽しみに!!