【裏方の現場から】Nodeの使い方
DMXで制御するのが当たり前の時代、時々そのDMXの問題を聞くことがあります。
それは、卓と機材の間に発生するDMXの相性問題です。(このへんの詳細はまた後日!)
「なんか、タイミングで信号受けない時があるんですよ」と、お客さんから。
「じゃあ卓と機材の間に別の信号を挟んでみましょう」ってことで今回はNodeの話です。
そもそもNodeとは?
Nodeとはイーサネット信号をDMXに変換するユニットです。
現場で使用する1台の器具が使用するDMXチャンネルが増えそれに伴い信号のトラブルが多くなりました。
それを解決させるためにイーサネットを使った送信技術が確立されArtNetやsACNとなりました。
幸い最近の卓はアートネットやsACNを出せるので設定を少し変えるだけで出力します。
なので……こんなNodeの使い方!
今回は、機材側近くまでイーサネットケーブルを使いNodeを設置しDMX出力を機材へ。
一見同じ結果に見えますが一度Nodeを挟むことによって受ける方のDMXは別物に変わります。
デモ機で実験して貰ったところ「これまでの問題が一気に解決した」とお客さんから喜ばれました。
ここまで話を引張って、なんですけど今回のお客さんは特効屋さんです。
火柱や紙吹雪など特殊効果と呼ばれ音響、照明。映像とは違い、出番はいつもクライマックス、ここぞというドンピシャのタイミングで合わせる職人集団です。
最初はお互いおっかなびっくりのお付き合いでしたが、そこは共通のエンタメですから打ち解けると早いですね。
色々話を聞いてみると、なるべくシンプルな構成にしたいとの要望で今回はNodeを提案させてもらいました。
本来のNodeの使い方ではありませんが、こういう使い方もありますよってことで!
以下、参考までに
今回提案させてもらったのはlightshark社のLS-Node4です。
これは110x130x40という小さなボックスでDMX4系統しかもPOE(イーサネットと電源が送れる仕様)にも対応しているので、いざとなればイーサネットケーブルのみで動作します。
しかも専用ソフトではなくWebブラウザーでログインして設定を細かく変更できます。
ArtNETとsACNの選択や各ユニバース番号、DMXポートのIN/OUT変更など値段の割に使えますよ。