2021 LDIレポート in Las Vegas(後編)
2021 LDIレポート in Las Vegas(後編)
コロナからの立て直しを勢いに任せ無理矢理にでも進めようという雰囲気で開催されたLDI 2021 in Las Vegas について先月号(前編)に続き報告します。
メーカー紹介 アルファベット順
コロナが原因で今回は出展できなかったメーカーの新商品やサービスも国内代理店に寄稿していただいたので、紹介します。コロナの影響でダメージを受けているのは現場の方々だけでなく、メーカーや代理店・販売店も同じことです。
できるだけ多くの情報を読者に提供するべきだと思いまして、声を掛けさせていただきました。
多くの代理店さんがデモ機をご用意されていますので、ご興味のある方はこの記事を読んだと直接連絡をしていただき、業界の活性化に繋がれば幸いです。
前編からの続きです。
Fiilex
台湾に親会社のあるカリフォルニアのFiilex です。撮影機材だけでなく、植物を育てる専用のライトも開発・販売されています。照明メーカーは演出だけでなく、植物を屋内で育てるためのライトの開発に躍起です。
フネレルレンズを取り入れた、なんともキャッチーなライト、Matrix Color(マトリックス・カラー) は防水機能もついている優れもの。付属品のフレネルレンズをつければ、簡単にアイキャンディーエフェクトの完成です。MVのバックグランドにおいておけば、すごく効果的だと思われます。
https://fiilex.com/products/Matrix_Color.php
展示会動画はこちらから(Facebook動画)
数ヶ月前にリリースされた超小型のフルカラーP3も気になる製品です。小型でこれほどのあかりと演色性に富んでいる機材は滅多にないのでは?マニュアル+DMX 制御対応。
GLP | German Light Product
<フォーリーフ 菊川さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
High End Systems - ETC
<ウシオライティング(株)さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
INDU-ELECTRIC
米国で電源ボックスといえばコネチカット州にあるLEX Product が主流でしたが、INDU-Electric の進出後、多くのレンタル会社がINDU 製品の取り扱いを始めました。
その理由は、小さい、分岐ボックスの種類が多い、カスタムにも対応してくれると多岐に渡ります。数年前ですが社長さんから日本のCもD コネも対応可能と聞きました。
初めて見た時にはなんて小さくて、高性能なんだろうという印象を受けた分岐ボックスメーカー。
LG Display
なぜか展示会の片隅にポツンとおいてあったスケスケのテレビモニターです。
有機EL の消費者レベルのテレビモニターとのこと。LG 製品です。
演出的には面白いことができるんじゃないかなあと想像を掻き立てられる製品です。
「32 インチで100 万ぐらい」の価格帯とのこと。
数年後にはライバルの出現で格安になっているのではないでしょうか?
MADRIX
<ゴング 木崎さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
MA Lighting
<タマ・テック・ラボ 岡田さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
Martin Professional by Harman
<マーチン プロフェッショナル ジャパン株式会社 深澤さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
Portman Lights(ポートマンライツ)
TSJ さんが最近代理店として公表されましたPortman Lights の新商品のMantis。
ハロゲン?と思わせながら、実は! RGBW 60w × 3 を搭載した見た目も新鮮で、演出の想像力をくすぐられてしまうおしゃれなライトです。
リフレクターにぼんやり写りながら、いきなりブラインダー。かなりの光量で、圧倒されます。しかも真ん中のところにゴボプレートをかまして、バックライト。MV や企業イベントにも最適。
あんまり聞かないポーランドの照明メーカー。これからの動きが非常に気になる存在です。
Quasar Science
映像LED 照明機材といえばVitec Group のLitepanel シリーズが有名どころ。
皆さんご存知だったかもしれませんが、Vitec Group が数ヶ月前にLED チューブライトでアステラとライバルのクエーザーサイエンス(QS) を吸収したとのこと。ブースはクエーザーのレインボーシリーズ、チューブライトを所狭しと並べて埋め尽くした、素晴らしい演出性のあるものでした。まずはクールホワイトでのエフェクトのみで白だけ?と思わせておきながら、いきなり多色性エフェクトをかけます。撮影用だけでなく演出的にも使えるという特性を全面に出した文句なしのブース設計。Litepanel の横に設置してあるので、ついでに見ておくか的なお客様も足を止める見事なブースでした。
クエーザーサイエンスのチューブライトのライトショーはこちらのリンクよりご覧になれます。40 秒ぐらいからフルカラー演出となります。
ROBE
<(株)LTG 市川さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
SGM
< SGM JAPAN 藤森さんからの寄稿>
寄稿文はこちらをご覧ください。
Schnick Schnack Systems
LED テープだけでなく、ちょっと珍しい演出照明機材を製造するドイツのメーカーさんです。
Schnick Schack Systems のM-Dot MK2 and Intelligence M60 が特に、今回の展示会ブースでは目を引きました。
10 本のケーブルの先に、取り付けられたLED チップをランダムにon/off することにより、星空に散らばる無数の星のようなエフェクトが容易に作れるシステムです。色は2 パターンで、WW とCW。
お星様キラキラ演出を求められたら、是非ともおすすめしたい機材です。
Spotrack
アイルランドから生まれたマニュアルフォローシステムのSpotrack です。
コンピューターのマウス等を使い、モニターに映し出された舞台のムービングライトをターゲットに当てる機能。市民ホールで舞台袖中からシーリングのムービングをフォローピンとしてコントロールもできます。モニターとラックマウントのコンピューター式ですので、場所も取りません。舞台やエンタメ業界だけでなく、テーマパークやビル管理にも使える可能性を持っております。カメラでのフォロー機能も追加となり、カメラマンが追っている被写体にも自動的に照明がフォローするということもできるらしいです。
写真はChad、Adam、Liam のSpotrack チーム。瀬尾も数年前から関わらせてもらっております。対面は実に2 年ぶり。昔からの仲間なので、久々の邂逅に違和感もなくジョークを交えた楽しい会話で再会を喜び合いました。ブースの位置的に客足の多いACT Lighting の真横という効果もあり、結構な頻度で来展者が説明を受けておりました。
Ushio America
日本のウシオライティングさんのシスターカンパニーの米国USHIO AMERICA です。
クレッグさん、ケビンさん、中村さんの最強営業チームです。ブースサイズは小さいながら、日本の出展メーカーさんが米国業者さんとトークに花を咲かせているところを見ると、やはり嬉しいものです。Sai-300 と500のLED ピンを展示されていらっしゃいました。
日本でのフォローピンのシェア率99.9% はウシオさんだと思いますが、米国では、米国メーカーの存在もあり、それほどではないのが現状。ただ性能に関してはやはり日本のエンジニアが入っている製品は特別なところがあります。これからの米国進出が楽しみな、日本を代表するエンタメ業界にはなくてはならないメーカーさんです。